タッチセラピーコラム 8/2|【不安感】を持つ子へのタッチ

 

家庭や学校の問題など、子どもにとって【不安】は生活の大きな部分を占めています。

不安と闘うことは厄介なことですが、ゴールは不安を排除することではなく、子ども自身が自分の中にある【不安感】とうまく付き合えるようになることです。


子どもが不安を克服するのにベストな方法の1つは、不安を引き起こすストレス要因を取り除くことではありません。不安なときでもできる限り自分が自分らしくいられるように、ストレスを感じる中でもやり過ごす方法を見つけるのを、サポートすることです。

幸いなことに、マッサージやタッチセラピーは、心の不安だけでなく、学習等に対する不安にも対処するための研究結果が証明されているなど、多くの種類の子どもの心の不調を緩和することが証明(*)されています。

(*)【参考文献】(英語)
http://www.scielo.org.co/scielo.php?pid=S0120-00112018000300357&script=sci_abstract&tlng=en


また、不安の核心は心配であり、
(1)現実に起きているもの、
あるいは
(2)想像上の状況について過剰な心配をすることでもあります。

例えば子どもは、大きなテストが近づいていることに不安を感じたり(本物の心配)、
友達からかわれるのを恐れて学校に着ていく服装を気にしたり(想像上の心配)するかもしれません。

心配事が過剰になり、子どもの生活に支障をきたすようになると、治療が必要になります。

不安の診断と治療が難しいのは、不安が行動的、認知的、身体的な反応など、さまざまな形で現れることです。

 

赤ちゃんの不安
赤ちゃんの不安は、一般に生後7~9ヵ月頃に現れ、「人見知り」、つまり初対面の人に動揺してしまうという症状が見られます。この「人見知り」は、子どもが人を識別できるようになる認知機能の発達の合図です。

次の発達段階における不安は、12~18ヵ月頃に起こるもので、保育者が夕食や用事を済ませようとすると示すようになる「分離不安」で、通常2歳までに解消されます。
これらの時期は、子どもたちが通常通り成長していることを示す重要な指標となります。
 
 
 
幼少期の不安
8歳頃には、動物やベッドの下にいるかもしれないモンスターなど、より具体的な物に関心を持ちはじめる一方で、成績や友だちを作ること、人間関係を維持することなど、抽象的な心配事に関心が向くようになります。
 
 
 
思春期の不安
思春期に入ると、性についてや仲間とのトラブルなど、さまざまな心配事が増え、不安も複雑化してきます。
 
 
 
”予期”不安
新しく始まる物事への不安、または医者の予約など、繰り返し起こる出来事に対する不安、これらに対処する方法の1つは、不安を感じる時間を短くすることです。

私たちが何かを恐れているとき、最も困難なのは、その前にある時間です。

また不安を抱えた子どもに対しては、たとえどんな疑問・質問であろうとも、明確かつ簡潔で、発達段階に合った方法で答えることが、予期不安を軽減するのに役立ちます。

子どもは、自分の疑問への答えの中に安心感や心地よさを感じたり、自分が安全でいられることを確認したりすることが出来れば、不安も軽減されます。反対に、質問を避けたり、情報を曖昧にしたままにしておくと、より大きなストレスになります。
 
 

 

タッチセラピーは、リラックスを促し、自尊心を向上させるのに役立ちます。

乳幼児期から、親が子どもにマッサージをすることで、親子の絆が深まります。

また、マッサージの時間は、親が子供と一緒に座って、その日の出来事や不安なことを話し合う時間にもなります。タッチセラピーでは、家族が集中して時間を過ごすことで、不安のはけ口となるのです。マッサージを受けた子供と大人は、学業上のストレス、入院、その他不安に関連する潜在的な出来事の際に、不安が減少することが研究により示されています。(**)

(**)【参考文献】(英語)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031395507001435


現在の研究結果では、様々な病状を持つ子供達への小児マッサージセラピーの効果について様々な改善例が示されていますが、中でも不安の軽減が最も大きな効果であることが示されています

 

*タッチセラピーを始めるにあたって*

マッサージを始める際には、常に安全な身体の位置やドレーピング(身体を布や衣類で覆うこと)を確認します。そしてアイコンタクトを取りながら、口頭で “マッサージをしてもいい?”と声に出して子どもにマッサージを受けることの許可を得ることが重要です。

子どもがマッサージを嫌がっても、(自分自身が拒否された)などと個人的に受け止める必要はありません。子どもの自主性、嫌なことをされたら「嫌だ」と言う権利、選択する力を尊重しましょう。

子どもの選択を尊重することで、適切な自尊心と自己規制を促し、不安の問題をさらに軽減することができます。

 

 

 



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▼タッチセラピーコラム|バックナンバー▼

第1回:子どもの睡眠とタッチセラピー
第2回:施術の同意を得る重要性
第3回:タッチの役割〜絆と愛着〜
第4回:子ども向けマッサージ・タッチを親に指導するメリット
第5回:ベビーマッサージvs小児マッサージ:何が違うの? 
第6回:子どもたちの感覚統合とタッチについて
第7回:小児タッチセラピストってどんな仕事?
第8回:ティナ先生新書「赤ちゃんのためのマッサージ」
第9回:【小児タッチセラピー】特別な診断を受けた子たちへの利点
第10回:災害時に対応する子どもへのタッチ
第11回:【Q&A】ダウン症・痛覚鈍麻・自傷行為のあるお子さんへのタッチセラピー
第12回:ベビーマッサージに関するQ&A 
第13回:医療施設でのタッチによる刺激
第14回:小児タッチセラピーにおける【5つのP】
第15回:【A Work of Heart.】に込められた、ティナ先生の想い
第16回:Don’t Quit Your Daydream!
第17回:医療現場でのタッチセラピー
第18回:「正中線を越える動き」とは?発達にどう関わる?
第19回:正中線を越える動きを促す、具体的な活動例
第20回:みんなで繋がろう!【リドルキッズ♡元気会】
第21回:子どものためのマッサージ① 基本編
第22回:子どものためのマッサージ② 成長痛への対応
第23回:環境で変わる、子どもにとっての「タッチ」
第24回:ティナ先生の日本での12年
第25回:小児病院での活動
第26回:子どものためのマッサージ③ 便秘への対応
第27回:子どものためのマッサージ④ 鼻詰まり・咳・痰のためのマッサージ
第28回:子どものためのマッサージ⑤ 頭痛に効くマッサージ
第29回:子どものためのマッサージ⑥子どもが抱えるストレスや緊張のためのマッサージ