タッチセラピーコラム:Vol. 22|【子どものためのマッサージ② 成長痛への対応】

 

タッチの研究により、愛情を持ってふれあうことは、子どもの心と体の成長・発達、また自己肯定感の基礎を築くのに欠かせないものだということがわかっています。日常的な愛情のこもったふれあいはもちろん大切ですが、子どもに定期的におこなうマッサージは、体の機能、神経、心の発達をより活発にします。

子どもにマッサージするときには、複雑なテクニックは必要ありません。
お互いがリラックスできる時間帯を探して、楽しみながら日常に取り入れられるマッサージをご紹介していきます。

【注意事項】
以下で紹介するマッサージは、健康な子どもに愛情をもってふれる方法の提案であり、決して医学的な勧告のかわりになるものではありません。また、このテクニックを医療従事者の許可なく乳児や特別な医療ケアを必要とする子どもに施すことは薦めません

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● 成長痛のためのマッサージ

多くの子どもたちが成長痛を経験します。足が痛いと訴えるだけの子どももいれば、夜中に痛さのあまり泣いて眠れなくなる子もいます。成長痛は学齢期におきると思われがちですが、急激に成長する幼児期に痛みを経験する子どもも多くいます。

<成長痛のためのマッサージの利点>
・リラックスする。
・筋肉の緊張をほぐしたり、筋肉の痙攣を落ち着かせる。
・痛みと不快感を和らげる。
・血行をよくする。
・軟組織の伸びを助ける。
・エンドルフィンの増加を促す。

<ワンポイント>
・両手のひらでふくらはぎを優しく包み、パンの生地をこねるようにくるぶしに向かって動かしましょう。主に、ふくらはぎの上部、膝のすぐ下あたりの筋肉をマッサージしましょう。
・こねる動きの後に、パンの生地を転がすように上から下へコロコロを動かしましょう。
・こねる動きとコロコロと動かす動作をするときに、ふくらはぎの前の部分の骨には圧をかけないように注意しましょう。
・こねる動きを3回・その後にコロコロと動かす動作を3回おこないましょう。
・この行程をもう一方の足にもおこないましょう。
・筋肉に痙攣がおきた場合、少し待って様子をみましょう。そして、ストロークや位置をかえてみましょう。

 

 

●さらに詳しく知りたい方へ●

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子ども向けのマッサージについて
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第1弾:小児タッチセラピー →詳細をみる

第2弾:乳幼児タッチセラピー →詳細をみる
第3弾:医療現場でのタッチセラピー →詳細をみる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
▼タッチセラピーコラム|バックナンバー▼

第1回:子どもの睡眠とタッチセラピー
第2回:施術の同意を得る重要性
第3回:タッチの役割〜絆と愛着〜
第4回:子ども向けマッサージ・タッチを親に指導するメリット
第5回:ベビーマッサージvs小児マッサージ:何が違うの? 
第6回:子どもたちの感覚統合とタッチについて
第7回:小児タッチセラピストってどんな仕事?
第8回:ティナ先生新書「赤ちゃんのためのマッサージ」
第9回:【小児タッチセラピー】特別な診断を受けた子たちへの利点
第10回:災害時に対応する子どもへのタッチ
第11回:【Q&A】ダウン症・痛覚鈍麻・自傷行為のあるお子さんへのタッチセラピー
第12回:ベビーマッサージに関するQ&A 
第13回:医療施設でのタッチによる刺激
第14回:小児タッチセラピーにおける【5つのP】
第15回:【A Work of Heart.】に込められた、ティナ先生の想い
第16回:Don’t Quit Your Daydream!
第17回:医療現場でのタッチセラピー
第18回:「正中線を越える動き」とは?発達にどう関わる?
第19回:正中線を越える動きを促す、具体的な活動例
第20回:みんなで繋がろう!【リドルキッズ♡元気会】
第21回:子どものためのマッサージ① 基本編