タッチセラピーコラムVol. 42|「マッサージは赤ちゃんを賢くする?」


マッサージをすると、赤ちゃんは本当に賢くなるのでしょうか?


本当なんです!

赤ちゃんは生まれた時に既に何十億ものニューロン(身体から脳および脳から身体への信号の伝達を担っている神経細胞)を持っています。
そしてこれらの多くは、まだ結合していません。
赤ちゃんにとっての新しい体験が、この重要な神経回路が繋がることを助けます。脳の神経細胞は、繋がることで成長していくので、私たちは常に赤ちゃんの【新しい体験】の選択に意識を向けていきたいですね。

赤ちゃんの脳は、大人の脳の2 倍活発です。脳の成長と発達の大部分は生後に起こるもので、それは特に感情、言語、抽象的思考を司る高次領域で顕著です。

特に、最初の3年間は重要です。
幼少期の脳は、一般的にシナプス(2つの神経細胞の接続点)を、実際に使用するよりも多く作るようプログラムされています。生まれてからの3年間で、脳が急速に発達し、潜在能力が集約されていくのです。

また、3歳までに受けた刺激の量によって、脳の各領域の成長量が決まります。

感覚を刺激することが、学習の基礎になるということです。

ベビーマッサージを含む乳幼児向けのタッチセラピーは、神経系、特に脳と体の重要な部位をつなぐ迷走神経を刺激します。

触覚刺激を日常的に使用することは多くの利点がありますが、

言語発達と神経系の髄鞘化(特定の神経細胞の成熟の変化で、軸索の周りに髄鞘の層が形成され、神経インパルスがより速く伝わるようになる)の改善が見られる”

とも言われています

家庭でより多くの(愛情が伴う)刺激や体験を受けた子どもは、IQが高いという研究結果もあるほどです。

特定のマッサージや手順の動きは、脳の右半球と左半球をつなぐ神経組織の帯である【脳梁】と呼ばれる脳の構造を強化し、脳の両側が通信し情報を共有することを可能にします。

科学者たちは、集中力を高め、脳の成長を最適化するためには、この2つの半球の間のコミュニケーションを増やすことが重要であると指摘しています。

小さな子どもが受ける感覚刺激の種類、質、そして頻度は、シナプスがどれだけ形成され、強くなり、最終的に永続的に保たれるかに直接影響してくるのです。

脳の発達と共に、使われているシナプスは維持され続け、使われないシナプスは失われていきます。
「使わないとダメになる」という決まり文句さながらですね。

★ 今回のポイント ★
(1)あらゆる感覚的な体験と刺激が、赤ちゃんの脳を形成する。

(2)脳の発達は、赤ちゃんの体験に基づいて反映される。

(3)繰り返し行われる・一貫した・予測可能な・愛情こもった体験が、健全な脳の発達を促進する。

 

たっぷりと愛情を注ぎながら、多感覚体験・タッチセラピーなど、豊かな環境を作ってあげることで、本質的な脳の成長と発達が可能になります。


* * *

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▼タッチセラピーコラム|バックナンバー▼

第1回:子どもの睡眠とタッチセラピー
第2回:施術の同意を得る重要性
第3回:タッチの役割〜絆と愛着〜
第4回:子ども向けマッサージ・タッチを親に指導するメリット
第5回:ベビーマッサージvs小児マッサージ:何が違うの? 
第6回:子どもたちの感覚統合とタッチについて
第7回:小児タッチセラピストってどんな仕事?
第8回:ティナ先生新書「赤ちゃんのためのマッサージ」
第9回:【小児タッチセラピー】特別な診断を受けた子たちへの利点
第10回:災害時に対応する子どもへのタッチ
第11回:【Q&A】ダウン症・痛覚鈍麻・自傷行為のあるお子さんへのタッチセラピー
第12回:ベビーマッサージに関するQ&A 
第13回:医療施設でのタッチによる刺激
第14回:小児タッチセラピーにおける【5つのP】
第15回:【A Work of Heart.】に込められた、ティナ先生の想い
第16回:Don’t Quit Your Daydream!
第17回:医療現場でのタッチセラピー
第18回:「正中線を越える動き」とは?発達にどう関わる?
第19回:正中線を越える動きを促す、具体的な活動例
第20回:みんなで繋がろう!【リドルキッズ♡元気会】
第21回:子どものためのマッサージ① 基本編
第22回:子どものためのマッサージ② 成長痛への対応
第23回:環境で変わる、子どもにとっての「タッチ」
第24回:ティナ先生の日本での12年
第25回:小児病院での活動
第26回:子どものためのマッサージ③ 便秘への対応
第27回:子どものためのマッサージ④ 鼻詰まり・咳・痰のためのマッサージ
第28回:子どものためのマッサージ⑤ 頭痛に効くマッサージ
第29回:子どものためのマッサージ⑥子どもが抱えるストレスや緊張のためのマッサージ