タッチセラピーコラム:Vol. 34|「自閉症の子へのタッチ:具体的な改善例」
先日のオンライン交流会【リドルキッズ♡元気会】にて、自閉症タッチセラピー指導者養成講座の卒業生である大堀樹里さんがお子さんへのタッチを通して実際に体験された改善例について、樹里さんの許可を経てご紹介させていただきます。
樹里さんのお子さんは、生後で5か月ウエスト症候群という難病を発症後、3歳まで入退院を繰り返しました。
3歳の時、治療が功を奏してんかん発作がなくなった後、お子さんの発達を促そうと月曜日〜日曜日まで毎日療育に通い始めました。ただ、お子さん自身がそもそも療育を受ける体勢になかった為、どんなアプローチが良いのかわからなくなってしまったそうです。
発語がないのでコミュニケーションが取れず、また嫌なことが起きると突発的な動きをとってしまうことが多いため、お家の中も片付かず荒れ放題だった時期もあったそうです。
そんな中、樹里さんは支援の先生に 「お母さんがしっかり発達を学ぶと迷いがなくなるよ。」 と、感覚統合とタッチを勉強するように勧めらたそうです。検索を進めていくうちに ティナ先生の講座を知り、国際リドルキッズ協会の自閉症タッチセラピー指導者養成講座に参加しました。
受講後、親子の時間の中でお子さんへタッチを取り入れ始めた樹里さん。
お子さんに大きな変化が起きたそうです。
何より、変化が起きたのはお子さんだけではなく、お母さんである樹里さんご自身にもでした。
タッチが持つ、底知れぬパワーを体感された樹里さんは、
・我が子の改善
・障害児を持つ親として、子供にできることがあるという喜び
・お子さんの障害をポジティブに受け入れることができる保護者が 増えて欲しい
こんな想いから、多くの人にタッチを知って欲しいと、現在はセラピストとして精力的に活動されています。
実際に樹里さんがタッチを伝えたお子さん・親御さんたちにも大きな変化が起きているそうです。
またこちらでその改善例についてもご紹介させていただきますね。
ティナ先生著
「子どものためのマッサージ」では、
子ども向けのマッサージについて
理論と手技がイラスト付きで詳しく、
わかりやすく記載されています。
内容は教科書並みのボリュームですが、
親しみやすいイラストと
親子で楽しめる「ストーリータッチ」などで
小さなお子さんにも人気の一冊です!
第1回:子どもの睡眠とタッチセラピー
第2回:施術の同意を得る重要性
第3回:タッチの役割〜絆と愛着〜
第4回:子ども向けマッサージ・タッチを親に指導するメリット
第5回:ベビーマッサージvs小児マッサージ:何が違うの?
第6回:子どもたちの感覚統合とタッチについて
第7回:小児タッチセラピストってどんな仕事?
第8回:ティナ先生新書「赤ちゃんのためのマッサージ」
第9回:【小児タッチセラピー】特別な診断を受けた子たちへの利点
第10回:災害時に対応する子どもへのタッチ
第11回:【Q&A】ダウン症・痛覚鈍麻・自傷行為のあるお子さんへのタッチセラピー
第12回:ベビーマッサージに関するQ&A
第13回:医療施設でのタッチによる刺激
第14回:小児タッチセラピーにおける【5つのP】
第15回:【A Work of Heart.】に込められた、ティナ先生の想い
第16回:Don’t Quit Your Daydream!
第17回:医療現場でのタッチセラピー
第18回:「正中線を越える動き」とは?発達にどう関わる?
第19回:正中線を越える動きを促す、具体的な活動例
第20回:みんなで繋がろう!【リドルキッズ♡元気会】
第21回:子どものためのマッサージ① 基本編
第22回:子どものためのマッサージ② 成長痛への対応
第23回:環境で変わる、子どもにとっての「タッチ」
第24回:ティナ先生の日本での12年
第25回:小児病院での活動
第26回:子どものためのマッサージ③ 便秘への対応
第27回:子どものためのマッサージ④ 鼻詰まり・咳・痰のためのマッサージ
第28回:子どものためのマッサージ⑤ 頭痛に効くマッサージ
第29回:子どものためのマッサージ⑥子どもが抱えるストレスや緊張のためのマッサージ