タッチセラピーコラム 5/30| 小児タッチセラピーにおける<5つの誤解>

 

 

近年、小児タッチセラピーは、子どもの健康や発達に役立つとされ、注目を集めています。しかし、タッチセラピーの効用を支持するエビデンスは増えてきているにもかかわらず、タッチに関する多くの誤解が今もなお存在し、この有益な介入方法への理解を妨げているのも事実です。

この記事では、小児マッサージとタッチセラピーに関連する5つの誤解をひとつずつ解いていきます。

 

誤解①:タッチセラピーは【娯楽】にすぎない

最も一般的な誤解の1つは、タッチセラピーは【娯楽】【ご褒美】【贅沢】などとみなされ、ある種の嗜好品であり、心身のための健康法ではないという認識です。これは大きな間違いです。

小児タッチセラピーは、実際には心身に多くの健康効果をもたらすことが科学的に証明されています。ストレスや不安、うつ症状の緩和、リラックスと睡眠の促進、さまざまな症状による痛みの軽減、免疫機能の向上などのほかにも、未熟児で生まれた赤ちゃんは、タッチによって体重増加や発育をサポートできることもわかっています。よって、タッチセラピーは子どもの健康維持に欠かせないものであると言えます。

誤解②:子どもはストレスを感じない=マッサージ(タッチ)は必要ない

確かに、子どもは大人ほどストレスを感じないかもしれません。それでも当然ながら、子どもなりのストレスや不安を抱えていることは間違いありません。生活環境、学校生活、家族間の問題、友達関係など、子どもの周りにもストレス要因となりうるものが多くあります。

タッチセラピーは、リラクゼーションを促し、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを下げると同時に、幸福感に関連するドーパミンとセロトニンのレベルを上昇させます。その結果、ストレスを軽減するのに非常に効果的と言われています。

誤解③:小児タッチセラピーは専門家しか施術することができない

特定の症状と、症状に対してのアプローチは、認定小児タッチセラピスト(CPMT®)に相談することが重要ですが、セラピスト資格を持っていない保護者の方でも家庭でできる基本的な手技を学ぶことができます。

適切なトレーニングを受ければ、親子の日常にタッチセラピーを取り入れ、親子の絆を深めるほかにも、子どもをリラックスさせ、我が子の心身の健康をサポートすることができます。

ただし、使用する技術が安全で、その子の年齢や健康状態に合ったものであることを必ず確認しましょう。

誤解④:どの子どもに対しても、同じ圧の強さで施術する

大人と同じように、子どもにもさまざまな感受性があり、タッチの圧に対する許容範囲は大きく異なります。しっかりとした深いタッチが好きな子もいれば、軽めのタッチが好きな子もいます。タッチセラピストは、筋肉、骨、軟部組織に関する子どもの発達を意識しながら、その子が快適に感じるタッチを見極める必要があります。子ども一人ひとりの発達の違い考慮することで、タッチセラピストは適切かつ安全にその子に合わせた圧の強弱を調整することができます。小児へのタッチに統一されたアプローチがあるというのは誤解です。

誤解⑤:小児マッサージとタッチセラピーは、医療的ケアが必要な子どもだけが受けるものである

小児タッチセラピーが、さまざまな医学的診断に対応でき、その症状を緩和するのに役立つのは事実ですが、特別な医療的な配慮が必要な子どもたちだけのものではありません。

タッチは、すべての子どもたちの健康をサポートできます。より良い睡眠を促し、不安を軽減し、認知の発達を促進する効果があります。医療的ケアが必要である・ないに関わらず、どんな子どもでも小児タッチセラピーから多くの利益を得ることが可能なのです。

いかがでしたでしょうか?
小児タッチセラピーは、子どもの健康と幸福感をサポートする貴重なツールであり、一部の人たちのための【贅沢】などでは決してありません。誤解を解くことで、タッチセラピーがあらゆる年齢や環境の子どもたちに恩恵をもたらせるものであることを広く理解され、さらに受け入れられていくことを願っています。

 

* タッチセラピーを取り入れる前に、
必ず医療従事者やトレーニングを受けた専門家に相談してください。

 


\現在開講中/
生配信は次回が最終回!
(終了分はアーカイブあり|
視聴期限はありません)

▼ ▼ ▼

オンライン新講座✨SPARKS✨

『子どものメンタルヘルスと
タッチセラピー』

不登校・引きこもり・小児うつ
子どもの心の健康のためにできること

詳細&お申し込みは画像をクリック

 

 


 
【全6回ZOOM講座シリーズ】
(注意:こちらは指導者養成講座ではなく、セラピスト認定は受けられません)

■ 第1弾:小児タッチセラピー 
→詳細をみる

■ 第2弾:乳幼児タッチセラピー 
→詳細をみる

■ 第3弾:医療現場でのタッチセラピー 
→詳細をみる
  
 
ティナ先生からの
電子書籍プレゼント中



こちらからすべての電子冊子がダウンロードできます!