タッチセラピーコラムVol.7|小児タッチセラピストってどんな仕事?
*当協会ではタッチ=【タッチセラピー】という言葉を使用しております*
スキンシップをとることは日常的に皆さん経験があると思いますが、肌に触れるという動作は特別な影響をもたらす意味があり、近年医療現場でも注目されています。
特に子供にはタッチセラピーがとても効果的。効率的にケアを行うためには、小児タッチセラピストとして専門的な知識を身につけることが必要です。
では早速ですが、小児タッチセラピストとはどんな仕事なのか、そしてタッチセラピーによる効果や特徴についてご紹介したいと思います。
「タッチセラピー」による様々なメリットは、今後の医療でも大変注目されています。
国際リドルキッズ協会について
タッチセラピーと聞いてもまだ馴染みがない方もいらっしゃるかと思いますが、そもそも小児タッチは海外がはじまり。
国際リドルキッズ協会の創始者、ティナ・アレン先生は20年以上タッチセラピーの研究と指導を行っています。ティナ先生は特別な健康管理が必要になる乳児や子供、そしてその家族の悩みとなる心身の苦痛を和らげるためにマッサージを行って来ました。ティナ先生は小児タッチセラピー分野では国際的な専門家として有名で、マスターティーチャーとして指導者を育成する立場にあります。ベビーマッサージ、マタニティマッサージなど、タッチセラピーによるプログラムをアメリカ、ロサンゼルスの小児病院ではじめて実施したことが始まりです。
小児タッチセラピストの意味について
国際リドルキッズ協会の目的は、タッチセラピストや病気の子供を抱える家族を対象に指導者を育成すること。小児タッチセラピストは、愛情をこめてマッサージやタッチの技能を伝授して子供や家族の心の負担を改善する目的を持っています。小児タッチセラピストは健康管理の専門家。病気を抱える子供たちの心身の発達を促しながら、ともにチャレンジすることが必要とされています。それぞれのライフスタイルに合わせた柔軟な対応などもトレーニングの中で身に着けることができます。
小児タッチセラピストの資格について
国際リドルキッズ協会で提供している講座を受講すると、入院治療中の子供達に提供できるタッチセラピーのスキルを学ぶことができます。病気の子供を抱えた家族を始め、看護者、そして子供本人、また医療福祉関係者にも小児タッチセラピーを指導できることが可能になります。
そもそも小児タッチセラピストは指導することはできますが、ほかの人に資格を与えることはできない特徴があります。そのため指導者のスキルアップのトレーニングなどを実施することは不可能です。また「小児マッサージ」としてタッチやマッサージを行うには別の資格が必要になりますので、看護師、あんまマッサージ師、医師などの専門的な免許が必要です。このような直接的な行為を行いたい方は資格の取得を検討すると良いでしょう。
小児タッチセラピストになる心得について
まず知っておきたいことは、セラピスト講座を受講したらそれで終わり、ではなくさらにそこからも勉強を続け、子供たちとともに学び成長する気持ちが必要です。
小児タッチセラピストになるために必要な心得の一つは相手の気持ちをしっかり理解すること。病気を患う子供を抱えた家族は本人が苦しむだけでなく、取り囲む家族や関係者も同時に辛い思いをしています。そんな不安やストレスなどが多い環境の中で最良なタッチセラピーを提供して、子供と家族の気持ちを理解することが必要です。
またタッチセラピストは、患者とその家族の立場になって様々な痛みを共感することが大切。セラピストと子供の間に壁ができてしまうと、ベストな状態で自分の技能と能力を発揮することはできないのです。そこで必要になる心得のプロ意識。タッチケアの理解が広まるなか、プロの意識を常に忘れない事。コミュニケーションの方法や服装、家族のプライバシーを配慮するなど、包括的な健康管理の専門家になることが大切ですね。
そして子供たちそれぞれに合わせたタッチセラピーを提供するために、それぞれがおかれた環境を理解し、創造的なセラピストになることも覚えておきたいですね。
*小児タッチセラピスト認定を受けられる講座【小児タッチセラピー指導者養成講座】は、これまで対面でのみ開催されてきましたが、オンライン開催を現在検討中です。新しい情報の準備が出来次第、お知らせいたします。楽しみにしていてくださいね!
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*教室開講に必要な保護者への指導法、準備方法、デモレッスン等
すべてテキスト・動画・ライブ講義を通してティナ先生から学べます!
(注意:こちらは指導者養成講座ではなく、セラピスト認定は受けられません)
第1弾:小児タッチセラピー →詳細をみる
第2弾:乳幼児タッチセラピー →詳細をみる
第3弾:医療現場でのタッチセラピー →詳細をみる
第1回:子どもの睡眠とタッチセラピー
第2回:施術の同意を得る重要性
第3回:タッチの役割〜絆と愛着〜
第4回:子ども向けマッサージ・タッチを親に指導するメリット
第5回:ベビーマッサージvs小児マッサージ:何が違うの?
第6回:子どもたちの感覚統合とタッチについて