タッチセラピーコラム 4/18|【ケーススタディ】タッチが子どもの自尊心と自己肯定感を高める

 

小児タッチセラピーは、子どもたちの自尊心幸福感にとても良い影響を与えます。

今回は、実際にあったケースをご紹介します。

 

エミリオの可能性を引き出す
〜小児タッチセラピーが自尊心を高めるまで〜

エミリオ(仮名)は、ガルシア家の聡明な少年で、幼児期に自閉スペクトラム症と診断されました。多くの自閉スペクトラム症の子どもたちと同様、エミリオは他者と繋がるといった社会的交流や、自分の感情を表現することに難しさを感じていました。

ある時、小児タッチセラピーがもたらす可能性を知ったエミリオの両親は、彼の日課にタッチを取り入れてみることにしました。すると、タッチによってエミリオがリラックスすることで自然と体も楽になり、同時に彼が感じる幸福感も増していることがわかりました。エミリオは、タッチを通して自分の体や感情と向き合い、自己認識と自己受容を深めていったのです。

タッチで体や心がほぐれると、不安も解消されます。また、触れる前に必ず子どもに許可を得て、アイコンタクトを取るなど、コミュニケーションを重ねることで相手との信頼感を構築するだけでなく、自分が大切にされている安心感を持つことも、自己肯定感を高めることに繋がります。

エミリオの両親のこの体験は、研究によっても裏付けされています(参考文献:英文)
昨今の研究では、さまざまな症状を持つ子どもたちに小児タッチセラピーを施すことで、子どものリラックスや快適さを増すだけでなく、不安をぬぐい、自尊心や自己意識の向上、子どものQOL(生活の質)の向上など数々の効果があることが明らかになっています。

これらの結果は、小児タッチセラピーが、子どもの健全な自己肯定感と自尊心を促進する強力なツールになり得ることを示唆しています。タッチセラピーは、子どもたちがよりリラックスして、自分の体に安心感をおぼえ、自信を持てるようにすることで、自己認識と自己受容を高めるだけでなく最終的には感情的・身体的な健康に役立つと考えられます。

エミリオのケースのように、日常にタッチやマッサージが取り入れられたことで、安全かつ非侵襲的な方法で、子どもの健全な心身の発達をサポートしたり、自尊心を高めたりすることにつながります。

 

● 注意事項 ●

医療ケアが必要な子への小児タッチセラピーは、従来の医療や治療の代わりではなく、他の治療と並行して行われる補完的な方法であることを忘れないでください。また、すべての子どもにタッチセラピーが適しているとは限りません。施術を始める前に、必ず子どもの医師に相談しましょう。



 


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