タッチセラピーコラム 3/28|NICUの未熟児に対応するタッチセラピー: 研究内容と効果

 

早産は、現代の世界的な懸念事項のひとつです。
早産で生まれた赤ちゃんは、健康面や発達面で専門的なケアを必要とするため、新生児集中治療室(NICU)で過ごすことが一般的です。
また、NICUで入院生活を送ることは、赤ちゃんとその家族にとってもストレスのかかる体験となることも多くあります。

近年、NICUの未熟児に向けたベビーマッサージやタッチセラピーの効果が、研究により明らかにされつつあります。本稿ではアメリカで発表されている研究について紹介していきます。

本稿での「ベビーマッサージ」とは、
通常のベビーマッサージではなく
未熟児で生まれた赤ちゃんに向けた
専門的な施術のことです。

国際リドルキッズ協会では、
NICUの赤ちゃんに対応できる技術を学ぶ
NICUタッチセラピー指導者養成講座の他に

今年新たに
【ベビーマッサージ指導者養成講座II】として
未熟児の赤ちゃんをはじめ
医療ケアを必要とする赤ちゃんに向けての
ベビーマッサージ講座をリリース予定です。

なお、
【ベビーマッサージ指導者養成講座II】は
国際リドルキッズ協会もしくは他協会にて
ベビーマッサージ講師の資格認定を
受けている方限定となります。

 

● メラトニンの上昇
まず直近の2023年の研究(原文:英語)では、マッサージによって刺激を受けた際、迷走神経活動が活発化し、メラトニンの分泌を上昇させることがわかりました。メラトニンは、赤ちゃんの睡眠覚醒リズムを整えるほか、抗炎症作用や抗酸化作用もあるため、未熟児を含め新生児全体とって非常に重要です。特に未熟児の場合は、メラトニンの分泌が阻害されることが多く、睡眠リズムの乱れ等が見受けられがちです。

● 脳の発達・機能の向上
2017年にInternational Journal of Nursing Studies(原文:英語)に掲載された研究では、ベビーマッサージ、もしくはタッチセラピーを定期的に受けた未熟児の赤ちゃんは、覚醒状況の向上、自己制御機能の改善などの神経行動学的な効果のほかにも、睡眠リズムの定着なども利点として現れています。この研究の著者らは、これらの利点は、皮膚の神経受容体が刺激され、脳の発達と機能の強化につながるためではないかと指摘しています。

● 体重改善と入院期間の短縮
また、2019年にJournal of Traditional Medical Complementary Therapies(原文:英語)に掲載された別の研究では、マッサージが体重増加の改善と関連し、未熟児で生まれた赤ちゃんの入院期間を短縮したことも示されています。 研究の中でベビーマッサージ及びタッチセラピーは、消化機能の改善、ストレスの軽減、子どもの成長と発達の改善に役立つ可能性があると指摘しています。


● 親子の絆
未熟児の赤ちゃんに対しての具体的な効果に加え、ベビーマッサージとタッチセラピーは、親と子の絆に良い影響を与えることも広く知られています。
2016年にBMC Pediatrics(原文:英語)に掲載された研究では、マッサージプログラムに参加した母親は、親子の絆と母親としての自信が高まり、ストレスと不安が軽減したと報告しています。

そして最後に決して忘れてはならないことは、すべてのタッチセラピープログラムが同じように作られているわけではないということです。タッチセラピスト、医療従事者、NICUスタッフは新生児の安全と安心を保証するために、未熟児の赤ちゃんにタッチを取り入れる際には適切なトレーニングを必ず受ける必要があります。

 


 
【全6回ZOOM講座シリーズ】
(注意:こちらは指導者養成講座ではなく、セラピスト認定は受けられません)

■ 第1弾:小児タッチセラピー 
→詳細をみる

■ 第2弾:乳幼児タッチセラピー 
→詳細をみる

■ 第3弾:医療現場でのタッチセラピー →詳細をみる  
 
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