タッチセラピーコラム 8/16|言葉を発しない子どもとの関わりから学んだこと【非言語的コミュニケーション】

 

【心から笑うこと】が持つ大きな意味


子どもと一緒に仕事をすると、多くのことを学びます。そしてどのセッションにおいても、自分の体も心も100%に相手と共にある、ということが、ポジティブなセッションと、そうでないセッションの違いであることに気づかされます。

このことは、言葉を発しない子と一緒に仕事をする際には特に重要です。

言葉を発さない相手とは、コミュニケーションをとるための最良の方法を一緒に見つけなければなりません。 もちろん、家族や医療チームがすでに使っている手段があれば、それも確認する必要があります。

しかし、セラピストとして最初に思いつくのは、【触覚】を使うことかもしれません。 

脳性まひの子どもたちと接することで、私はさまざまな方法で子どもたちとコミュニケーションをとる機会を得ました。

私のクライアントや患者さんの中には、目を動かして「はい」「いいえ」の意思表示をする人がいます。 また、「親指を立てて」「親指を引いて」と意思表示をする人もいれば、コミュニケーション機器を使ったり、いくつかの単語を使ったりする人もいます。

タッチセラピーを行う際には、コミュニケーションを確立することが大切です。

セラピーそのもののセッションや体の置き方についての説明だけでなく、信頼関係を築き、愛情のこもったタッチを行う前に許可を得ることが大切です。 誰に対しても、特に子どもに対してマッサージを行うには、相手の明示的な同意が必要です。

多くの人が、言葉を発しない人とはコミュニケーションが取れないと考えています。 それは大きな間違いです。私の仕事は、非言語的な方法でコミュニケーションをとり、子どもたち一人ひとりとつながるための最良の方法を見つけることに基づいています。


異なる方法で会話をする相手と一緒に仕事をすることで、最も貴重な経験を積むことができたことがあります。

***

ベトナムの孤児院で仕事をしていたときのことです。 私が担当したある男の子は、そのことを身をもって示してくれました。

部屋に入ると、男の子の目が私を呼んだのです。 私はすぐに彼に気づきました。

彼はひどく縮こまっていて、同じ姿勢で横たわっていました。木製のすのこには、彼の体が触れてすり減った跡がありました。 この子は何を考えているのだろうと思いながら、その子をベッドから抱き上げました。

私は、自分はあなたに何も痛い・悪いことはしないのだ、ということを心から伝えました。

タッチセラピーを使って、優しく関節を動かし、硬くなった筋肉や固まった関節を緩めようとしました。 しかし、彼が固定された姿勢でいた時間が長かったため、それはとても難しいことでした。 私たちはほとんどの時間、アイコンタクトを取って目を合わせながら、彼を抱き、揺らし、話しかけ、歌いながら過ごしました。

彼が突然笑ったのは、それから間もなくのことでした。

ただ微笑むだけではなく、笑ったのです!

それは大きな驚きでした。

彼は私が言っていること、私がしているタッチセラピー、おかしな顔、なんでもない歌や話をきちんと理解していたのです。

私たちが同じ言葉を話さないということは、全く問題ではありませんでした。

彼は、タッチセラピー、アイコンタクト、そして私の笑顔を通して理解してくれたのです。

時には、手を動かして筋肉の緊張をほぐしたり、可動域を広げたり、便秘を解消したりすることよりも、ただただ子どもと触れ合い、子どもが心から笑えるほどリラックスできるようにすることが大切なのです。

彼は他の子ども達と何ら違いはありません。

ただ、自分が子どもらしく笑えることを可能にしてくれる、誰かからの愛情、関心、ケアを必要としていただけだったのです。

そして今の彼なら、自分のことを心から気にかけていて、他の子と同じように抱いて接してくれる人が存在するのだということに気づいたことでしょう。

言葉を発しない、私の親愛なる小さな友達が教えてくれた、何事にも変え難い経験でした。

 



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▼タッチセラピーコラム|バックナンバー▼

第1回:子どもの睡眠とタッチセラピー
第2回:施術の同意を得る重要性
第3回:タッチの役割〜絆と愛着〜
第4回:子ども向けマッサージ・タッチを親に指導するメリット
第5回:ベビーマッサージvs小児マッサージ:何が違うの? 
第6回:子どもたちの感覚統合とタッチについて
第7回:小児タッチセラピストってどんな仕事?
第8回:ティナ先生新書「赤ちゃんのためのマッサージ」
第9回:【小児タッチセラピー】特別な診断を受けた子たちへの利点
第10回:災害時に対応する子どもへのタッチ
第11回:【Q&A】ダウン症・痛覚鈍麻・自傷行為のあるお子さんへのタッチセラピー
第12回:ベビーマッサージに関するQ&A 
第13回:医療施設でのタッチによる刺激
第14回:小児タッチセラピーにおける【5つのP】
第15回:【A Work of Heart.】に込められた、ティナ先生の想い
第16回:Don’t Quit Your Daydream!
第17回:医療現場でのタッチセラピー
第18回:「正中線を越える動き」とは?発達にどう関わる?
第19回:正中線を越える動きを促す、具体的な活動例
第20回:みんなで繋がろう!【リドルキッズ♡元気会】
第21回:子どものためのマッサージ① 基本編
第22回:子どものためのマッサージ② 成長痛への対応
第23回:環境で変わる、子どもにとっての「タッチ」
第24回:ティナ先生の日本での12年
第25回:小児病院での活動
第26回:子どものためのマッサージ③ 便秘への対応
第27回:子どものためのマッサージ④ 鼻詰まり・咳・痰のためのマッサージ
第28回:子どものためのマッサージ⑤ 頭痛に効くマッサージ
第29回:子どものためのマッサージ⑥子どもが抱えるストレスや緊張のためのマッサージ
 

 

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