タッチセラピーコラム 12/26|子どもの便秘にも有効なタッチセラピー



はじめに

子どもの便秘は、子どもにとっても親にとっても悩ましい問題です。

小児科医は、便秘への対処法として、

「食生活の改善」「場合によってはお薬での治療」をすすめこともあるでしょう。

みなさんは、タッチセラピーも便秘を緩和する手段として有効だとご存じでしょうか?

小児タッチセラピーは、筋肉や組織に対して優しく働きかけ、子どもの健康や幸せな気持ちを促進する非侵襲的な療法です。

タッチはさまざまな小児の疾患や調子が悪いときに対処するために採用されていて、そのひとつが便秘です。

便秘に対するタッチは、資格認定されたタッチセラピストはもちろん、保護者も子どもに対して行うことができます。

タッチセラピーと便秘の関係

消化器系は、食物を分解し、栄養を吸収し、老廃物を排出するために協力し合う器官の複雑なネットワークです。

このシステムが乱れると、便秘になる場合があります。

小児タッチセラピーは消化器系を刺激して自然な動きを促し、不快感を和らげるのに役立ちます。

研究によると、タッチは食物が消化管を通過する速度、つまり腸の運動性を増加させることが示されています。

この運動量の増加は、便秘の症状を緩和し、規則正しい排便を促すのに役立ります。

さらにタッチは、慢性的な便秘にともなう不安やストレスを和らげ、その効果をさらに高めることもできます。

小児タッチセラピーをはじめるための3つのステップ

タッチをはじめる前に、

  • 子どもが快適でリラックスしていることを確認しましょう
  • 静かで暖かい部屋を選び、子どもが横になれるように柔らかい毛布やマットを使います
  • 常に優しい圧力を使用し、子供が何が気持ちよいか、何が気持ちよくないかを感じ取るようにします。

効果的にタッチセラピーをはじめるための、3つの重要なステップをご紹介します:

①許可を得る

これはタッチセラピーを行う上で欠かせない最初のステップです。

「許可を得る」ことは、子どもたちに身体の自律性と同意について教えることでもあります。タッチを始める前に、これから「何をするのか」「なぜするのか」を説明しましょう。子どもたちが自分の体をコントロールし、いつでも「ノー」と言う権利があることを理解させたいのです。

②腹部への愛情あるタッチ

子どもの腹部にそっと手を当てることからはじめましょう。大人の手は子どもの体に比べて大きいこともあるので、触れている場所がプライベートゾーンにあまり近くないかどうかに注意を払う必要があります。

最初のタッチは落ち着きと安心感を与えるものであり、服の上からでも行うことができます

特別な技術を使うのではなく、子どもとのつながりを深め、リラックスさせることが大切です。

③太陽のテクニック

太陽のテクニックは、小児タッチセラピーでよく使われ、消化器系を刺激するために用いられます。

まず、子どものおへそを太陽の中心に見立てます。

手を時計回りに少しずつ動かし、消化管の自然な経路にそって優しく動かしていきます。

この動きは、腸内のガスや便を動かし、便秘を解消するのに非常に有効です。

まとめ

小児タッチセラピーは、子どもの便秘を改善するために、自然で非侵襲的なアプローチだと理解いただけたでしょうか?

また小児タッチセラピーは、子どもに安心感を与えながら、セラピストや保護者が家庭で簡単にできる利点もあります。

もしこれを読んでくださっている方が、お子さんが便秘で苦しむ保護者さんだった場合、小児タッチセラピストへの相談を検討してみてください。きっと適切な指導とサポートを行ってくれるはずです。

タッチセラピーは、医療専門家の代わりではありません。

便秘でお困りの際は、小児科医とタッチセラピストの両方に指導を仰ぐのがよいでしょう。必ずかかりつけの小児科医に相談するのも忘れないでください。

お子さんの便秘はままあることですが、タッチの力でぜひ改善をはかってみませんか?

きっとお役に立てるはずです!


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