タッチセラピーコラム 1/23|父親が子どもに与える影響とは?ータッチとの関係ー(後編)



(前編からのつづき)

タッチセラピーの力

タッチは思いやりとつながりを表す第一の言語です。

赤ちゃんや幼児にとって、タッチは成長と発達に重要な役割を果たします。

赤ちゃんを抱っこしたり、抱きしめたり、また幼児である子どもとはハイタッチをしたりといったシンプルな行動を通して、父親も愛情・安全・安心感を伝えているのです。

タッチセラピーは、親子のつながりをさらに一歩進めたものだと言えます。

たとえば親が乳幼児を優しくマッサージするベビーマッサージには、数多くの利点があります。

泣いたり騒いだりするのを抑え、睡眠を改善し、免疫機能を向させることができるのです。

父親とタッチセラピーの関係

研究によれば、父親が赤ちゃんにマッサージ療法を使うと、父親と赤ちゃんの結びつきが強まる傾向があります

赤ちゃんにマッサージをすることで、父親は赤ちゃんの合図をより良く理解し、赤ちゃんが求めることに効果的に応えることができます。

また父親自身ののストレスを軽減し、育児スキルに対する自信を高めることもあるのです。

 

タッチセラピーは、年齢の上がった子どもたちにも利益をもたらします。

タッチは、子どもを安心させる手段として機能し、ストレスや不安を軽減することがあります。

たとえば、父親が子供の肩に安心を与えるような手を置くことは、ストレスの多い状況でも安心感を与え、落ち着かせることができます。

父親による子どもへのコミュニケーションやタッチは、より強い親子関係を育み、子どもの感情的・社会的・生理的な幸福に貢献するといった、たくさんの利点があります。

子どもの幸福感への長期にわたる影響

父親が子どもに与える感情や自信に関連した恩恵は、長期にわたって影響をおよぼす可能性があります。

こうした恩恵は、しばしば社会、学業、および職業的な成果として後に現れます。

父親との関係がしっかりある子どもは、優れた対人スキルを持ち、学業面で優れ、職業的な成功を収める可能性が高いです。

さらに、父親と子どもの関係は将来の関係に影響を与える可能性があります。

父親との関係が良好な子どもは、恋愛関係も健全であることが多く、大人になってからも安全な愛着を形成する能力が高いです。

養育的な親子関係から得られる感情的スキルと自信は、社会で生きていく上で強固な基盤となるでしょう。

幼児における父親の重要性

幼い子どもに対する父親の重要性は、いくら強調してもしすぎることはありません。

父親は、感情の形成から自己信頼の向上まで、子どもの発達において極めて重要な役割を果たしています。

このことは、父親の愛情や指導や関与が、子どもの人生に深く、長く影響を与えうることを浮き彫りにしています。

社会が進化し続けるなか、父親が与える独自の良い影響を認識し、育むことは、将来の世代の健全な成長にとって極めて重要です。

子どもの認知能力と学習能力への影響

父親が子育てや遊びのに積極的に関わることで、子どもの認知能力が発達するという研究結果があります。一緒に本を読んだり、ゲームをしたり、パズルを解いたりすることは、子どもの好奇心と知性を刺激するでしょう。

父親が子どもに批判的に考えさせたり、問題を解かせたりすることで、子どもの認知能力を高めることができるのです。

さらに、父親とお互いに探究心や遊び心をもつことはは、子どもたちの学ぶ意欲を育みます。

父親が子どもにより幅広い実体験をさせることで、子どもは自分のまわりの世界をより探求し理解しようとすることに興味を持つようになるでしょう。

父親の関与は学業成績にも良い影響を与えるのです。

父親が積極的に関与している子どもは学業成績が良く、問題解決能力が高く、IQが高いという研究結果もあるほどです。

脳の発達への影響

父親の役割は、子どもの脳の発達においても重要です。

幼少期の経験は、発達中の脳の構造を形成します。幼少期の経験は、子供とその両親との関係によって大きく影響されます。

父親との刺激的な交流も、健全な脳の発達に寄与します。たとえば、父親が子どもに話しかけると、子どもの脳はその言葉を理解し、パターンを認識し、それに応じて反応しようとします。

このような作用は、脳の神経接続を強化し、言語発達と認知能力を促進するのです。

父親ならではの子どもへの関与は、知的成長を刺激し、学習能力を育み、健全な脳の発達に寄与します。

子育てにおける父親の積極的関与は子どもの健やかな成長に欠かせないことをあらためて強調しておきます。


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