タッチセラピーコラム 1/9|タッチセラピーが授業中や学校での振るまいを変える!ー散漫がちな子どもが集中力をもつまでー
新学期がはじまると、保護者や教育関係の方々が、子どもたちの行動に対し、教室での環境に適応するためにどうしたらいいかと悩むことがあります。
悩ましいと思う子どもたちの行動とは、
「じっと座っていられない」「集中ができない」などです。
このような行動へのアプローチとして、小児タッチセラピーの効果が近年注目されています。
小児タッチセラピーの理解
ここでいうタッチセラピーとは、子どもたちの身体的・感情的・心理的な健康を向上させるために独自に設計されたタッチの技術をさします。
タッチセラピーは、単なる身体的なふれあいではありません。
セラピストと子どもとのあいだに、「信頼」「理解」「安心感」を気づくことを重要視しています。
行動やふるまいに課題を抱える子どもたちへのタッチの利点
①集中力の向上
タッチセラピーを行うと、「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌を促すことが示されています。このホルモンは体を落ち着かせる作用があります。
そのため、子どもたちは気持ちがリラックスした状態になり、集中力の向上にうまく作用します。
②神経系の調節
タッチは、自己受容感覚の情報にインプットを与えます。
そのため絶えず動き回っていたり、そわそわして落ち着きがない子どもにとっては、空間における自分の位置を理解させるのに役立ちます。
子どもたちは、身体への意識が高まり、落ち着いた感覚を得ることができるでしょう。
③ストレスと不安の軽減
新学期がはじまると、多くの子どもたちがストレスを抱えがちです。
とくに行動上で課題を抱える子どもたちにはその傾向が顕著です。
小児タッチセラピーは、コルチゾール(ストレスホルモン)の値を減少させ、安心感と安全感を促進します。
④睡眠パターンの改善
行動の問題を抱える子どもたちの多くは、睡眠の乱れにも悩まされています。
定期的なタッチは、より良い睡眠パターンの確立に役立ち、授業中により注意深く集中できるようになります。
⑤免疫システムの強化
新しい学年に適応する際のストレスや不安は、子どもの免疫システムに影響を与えることがあります。
タッチは白血球の産生を促進し、体の自然な防御力を強化します。
⑥教師と生徒の関係の向上
先生など教育に携わる人が、背中を軽くタッチしたり、肩に手を置いたり、簡単なタッチを子どもたちに対して取り入れると、より強固な信頼関係を育むことができるでしょう。
教育者による子どもへのタッチは、他者とつながりを築くことや、自分のニーズを伝えることに課題がある子どもたちにとって、とくに有効です。
小児タッチセラピーを行う際に大切なポイント
保護者や教育者が小児へのタッチを行う際にとくに留意すべき点をお伝えします。
タッチを行う際、さまざまなことに気づかう感受性も大切になります。
①専門家の指導を受ける
簡単なタッチセラピーの技術は、家庭や学校でも取り入れることができます。
しかし特定のニーズにあったタッチを学ぶためには、資格認定されたタッチセラピストに相談することを検討してください。
②安全な環境を提供する
常に子どもが安心し、快適だと感じられるような環境を提供してください。
タッチの際は、子どもの同意を得るのはもちろん、タッチ中に快適さの度合いを知らせられるのだと伝えおいてください。
③一貫性を保つ
毎日であれ毎週であれ、定期的なセッションを行うことで、ルーティンを確立することができます。
ルーティン化によりより、子どもはよりタッチを受け入れやすくなり、時間の経過とともに効果が積み重なるでしょう。
まとめ
新学期のスタートは、行動に課題を抱える子どもたちの生活に、タッチを取り入れる絶好の機会といえます。
タッチにより、子どもたちは学業に取り組みやすくなり、健康状態も向上するでしょう。
タッチがもたらすたくさんの利点への理解が深まるにつれ、子どもたちの健やかな成長にタッチがますます寄与できる機運も高まっていると信じています!