タッチセラピーコラム 1/23|タッチがもたらした、心温まる3つの実例


 

小児タッチセラピーには、身体的な健康だけでなく、情緒や心理的な幸福にもポジティブな影響を与える大きな力があります。

今回は、小児タッチセラピーが子どもとその家族の生活にもたらした変化を示す、心温まる3つの事例をご紹介します。

ケース①|発達遅延の克服

子どもの名前:エマ*
年齢:4歳
症例:早産による発育遅延

エマは30週で早産となり、最初の数年間にいくつかの発育遅延に直面しました。運動能力と感覚処理の問題を懸念した両親は、治療計画の一環として小児タッチセラピーを試すことにしました。6か月間、エマは筋肉の協調性と感覚刺激に重点を置いたマッサージを毎週受けました。

結果:
エマは運動能力に著しい改善が見られ、介助なしで歩けるようになり、環境への関わりも増えてきました。 両親によると、感覚過負荷の症状が顕著に減少したとのことで、この改善はマッサージによる鎮静効果によるものだと考えています。 エマの事例は、発育の節目をサポートする小児タッチセラピーの役割を浮き彫りにしています。

 

ケース②|若年性関節炎による慢性的な痛みの緩和

子どもの名前:ミゲル*
年齢:8歳
症例:若年性特発性関節炎、慢性的な痛み

ミゲルは6歳の時に若年性特発性関節炎と診断され、激しい痛みに苦しみ、運動能力が制限されていました。従来の薬物療法でいくらか痛みが和らぎましたが、両親は薬物療法以外の治療法を模索していました。そこで、小児タッチセラピーを試してみることにしました。

結果:
2週間に1回のタッチセラピーセッションを開始してからは、ミゲルは痛みの大幅な緩和を経験しました。 関節の動きと炎症の軽減に重点を置いたタッチ療法により、ミゲルは運動能力の多くを取り戻すことができました。 ミゲルの学校での成績と気分は、痛みのレベルが減少するにつれて改善し、小児タッチ療法の全体的な効果が示されました。

 

ケース③|自閉スペクトラム症における不安の軽減と睡眠の改善

子どもの名前:レイラ*
年齢:5歳
症例:自閉スペクトラム症(ASD)、不安、睡眠障害

レイラは、自閉スペクトラム症に共通する問題である、強い不安と睡眠障害に苦しんでいました。 寝つきが悪いことと、眠りが浅いことが、彼女の日常生活と学習に大きな影響を与えていました。 セラピストは、彼女の症状を管理するために、小児タッチセラピーを日常に取り入れることを勧めました。

結果:
定期的なタッチセラピーセッションの導入により、レイラは落ち着きを得ることができ、感覚系を調整し、不安を軽減することができました。数か月の間に、彼女の睡眠は劇的に改善し、それにより日中の覚醒度や活動への参加度も向上しました。レイラの事例は、小児タッチセラピーが自閉症児の不安や睡眠の問題の管理に役立つことを示しています。

 

* プライバシー保護のため、事例に登場するすべての子供の名前は変更されています。

 


これらの事例は、小児タッチセラピーが子どもの健康と生活の質全体に与える影響の大きさを示しています。小児タッチセラピストは、身体的、情緒的、心理的なニーズに対応することで、子どもだけでなくその家族全体を支える重要な役割を担っています。それぞれの事例は、触れることの癒やしの力と、こうした変化を可能にするセラピストの献身の証です。

国際リドルキッズ協会は、セラピストや保護者の方々への教育やサポートの提供に尽力しています。


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