タッチセラピーコラム 10/24|小児タッチセラピストの個人開業についてー方法と心がまえー(前編)
小児タッチセラピーへの意識の高まり
保護者は常に自分の子どもをケアする最良の方法を探しています。
子どもをケアする方法のひとつとして、心身ともに健康を促進する非侵襲的なセラピーも含まれるでしょう。
そのようなセラピーの一つとして、小児マッサージが急速に人気を集めていると感じています。
小児へのタッチセラピーは、子どもたちにパワーを与え、自立心を促進、またリラクゼーション効果と落ち着きを与えられます。
小児タッチの個人開業
保護者の多くは、小児タッチセラピーのための個人開業者にも目を向けています。
小児タッチの個人開業者は、時間をかけて、子どもたちの独自のニーズや懸念を理解できるでしょう。
子どもたちは一対一で向き合うことで、よりパーソナライズされた経験を享受できるではずです。
個人開業のセラピストは、落ち着いた環境を子どもたちに提供できます。
落ち着いた環境は、感覚過敏や、生活のなかでの切りかえが難しい、また不安を抱える子どもたちに有効です。
小児タッチセラピーの個人開業が注目されている背景には、小児タッチで得られる子どもたちへの利点に関し、世間での認識が高まっていることがあげられます。
セラピストとして成功させていきたいと考えている方にとって、個人開業の選択は、セラピストとしての大きなやりがいにつながるはずです。
小児タッチと子どものヘルスケアの関係
小児タッチセラピストは、子どもたちと信頼関係を築き、子どもたちが心地よさを感じるよう努めるべきです。
具体的には、
- 発達段階に応じた言葉を使う
- マッサージに使う適切なオイルを選ぶ
- セッション中に流す音楽を考える
など子どもがセラピーに参加しやすいようにします。
また子どもたちには、批判や非難を受けるずに、自分の感情や経験を自由に表現できるよう促しましょう。
これらの実践により、子どもたちの自己認識を高め、感情的知性を高めるのにも役立つはずです。
子どもたちは、自分のニーズを伝えやすい環境があることで、より安心し、また自信をもてるでしょう。
自主性を高める
さらに子どもたちには、マッサージの圧を選んだり、セッションを止めるタイミングを決める経験が重要です。
自分で決める経験を重ねることで、子どもたちは自分でコントロールできる力を感じ、自主性が高まるのです。
小児へのタッチは、子どもたちがセルフケアや身体に対する認識を深めるのにも役立ちます。気づきが深まりにより、子どもは生涯にわたって、医療介入やセルフケアが必要なタイミングを自分で認識できるようになります。
小児タッチセラピストの個人開業に向けたステップ
1. 資格取得
小児タッチセラピーの個人開業に向けてまず必要なことは、資格の取得です。
住んでいる国や場所によって状況は異なりますが、一般的には必要とされる学びを修了しましょう。資格があることは、保護者や医療従事者に対し、あなたの知識と教育的背景への信頼度を高めます。
2. 小児タッチセラピストとして働く
小児タッチを仕事とするためには、小児タッチに関する専門的なトレーニングと経験が不可欠です。
また小児タッチにまつわる最新情報を入手し、タッチの進歩に対応するためにも、学びは常に継続させましょう。
3. ネットワークの構築
小児タッチを個人的に提供していくためには、ネットワークの構築が役立ちます。
地元の小児科医やカイロプロクター、また小児医療提供者と連絡をとり、関係を築いてみてはいかがでしょうか。
また地元の子育て団体などに連絡をとり、小児タッチの利点はもちろん、あなたが小児タッチで提供できる内容をアピールする活動も検討してみてください。
4. 開業した場所での環境づくり
個人開業する際は、子どもたちが親しみやすい環境づくりが不可欠です。
子どもたちが楽しそうだと感じる色を意識した場所を心がけましょう。オモチャや子どもサイズの家具などで装飾し、子どもたちが魅力だと感じる環境にできるといいですね。
またどんな感覚をもったお子さんにも対応できるよう、照明や音、温度を調節できるような準備も大切です。
5. 自身のポリシーをもつ
小児タッチの個人開業するにあたり、明確な使命や自身の哲学をもつのは重要でしょう。具体的には「治療へのアプローチ法」「クライアントに対する目標」「診察の指針」などです。治療するうえで、さまざまな決定を下すときに役立つはずです。
6. 事務的な整備
開業にあたり、下記に関する方針を決めておきましょう。
- 予約について
- 支払いと請求
- クライアントのプライバシー
- クライアントの施術の記録方法
- クライアントの記録の管理方法
また保護者が決められたガイドラインを理解し、従うことも確認します。
例えば、「予約中は子どもと一緒にいる」「子どもがいつでもマッサージ治療を拒否したり、セッションを中止したりできる」などの内容です。
次回は、「保護者との距離感」「問診票の扱いについて」「開業場所」などについてお伝えいたします!