タッチセラピーコラム 9/5|子どものPTSDにタッチが有効な理由とは?


PTSD(Post-traumatic stress disorder)とは「心的外傷後ストレス障害」のことです。

PTSDは、戦争やそのほか深刻なトラウマを経験した大人と関連づけられることも多いでしょう。

しかしPTSDは、子どもにも、さまざまなトラウマ体験の結果として起こりうるのです。

セラピストにとって、子どものPTSDを理解し、どのようにサポートするかは非常に重要です。今回、

  • 子どもにおけるPTSDとその原因
  • 優しく愛情に満ちたタッチと子どもの自主性を大切にしたタッチが、いかに子どもたちに役立つかについて探っていきます。

子どものPTSDへの理解

子どものPTSDは、大人同様子どもがトラウマなとなるようなできごとを経験したり目撃したりしたあとに発症する精神疾患だとされています。

子どもは悪夢やフラッシュバックによって、トラウマを追体験する可能性があります。そのため、トラウマとなったできごとに関連するものを避ける、また睡眠障がいや集中力の低下などの気分の変化や覚醒症状が増えることがあります。

PTSDの子どもは、安全や安心の感覚が低下し、世界が危険に満ちているように感じることがあります。信頼というものを理解しがたいため、健全な人間関係を築くのが難しくなります。

子どもがPTSDを発症する原因

子どもがPTSDを発症する理由はいくつか考えられます。今回は、一般的な5つの原因を紹介します。

身体的または性的虐待

身体的または性的虐待を受けた子どもは、PTSDを発症するリスクが高いです。

暴力の目撃

家庭内であれ、そのほかのコミュニティであれ、暴力にまつわるできごとを目撃することは、子どものPTSDにつながる可能性があります。

自然災害

地震や台風などの自然災害の経験は、子どもにとってトラウマとなり、PTSDにつながる可能性があります。

事故や医療的トラウマ

ひどい事故や恐ろしい医療的処置は、子どもにとってPTSDを引き起こすほどのトラウマになることがあります。

愛する人の喪失

愛する人を突然または暴力的なかたちで失うことも、子どもたちのPTSDの引き金になることがあります。

優しい愛情に満ちたタッチのアプローチ

タッチセラピーは、子どもに施術の内容をしっかり伝え、自主性を尊重し、同意を得た上で行えれば、PTSDをサポートする強力なツールとなり得ます。

安全性と信頼

タッチセラピーは、子どもが再び「信頼すること」を学ぶための安全な空間を提供します。

施術者の優しく、事前にどのような内容かがわかるタッチは、子どもが失ったかもしれない安全と安心の感覚を取り戻すのに役立つのです。

身体的な安らぎ

タッチセラピーは、PTSDの子どもによく見られる身体的ストレスや緊張を和らげるのに役立ちます。

感情の調整

タッチセラピーを通して、子どもは自分の感情を上手に調整できるようになり、また不安やイラだちなどの症状をコントロールできるようにもなります。

・エンパワーメント

タッチのたびに、子どもに同意を求め、いつでもやめられるよう子どもの意思を尊重することで、タッチは子どもが自分の身体をコントロールできる感覚を取り戻すのを役立ちます。

 

子どもたちがさまざまなトラウマ体験により、PTSDになる可能性があるのは否めません。

認定指導者として、ときに親として、子どもがPTSDになった潜在的な原因を理解し、症状を認識するのは大変重要です。

同時に、どのようなサポートをすべきかを把握するもの大切です。

子どもの自主性を尊重し、子どもの同意を得たうえで行われる愛情に満ちたタッチは、子供を癒していく上で、強力なサポートとなるでしょう。

身体的な安らぎを与え、感情のコントール、安全や信頼感獲得への道筋、最終的にはエンパワメントの獲得へとつながるのです。

当協会のトラウマタッチセラピーは、PTSDの子どもたちを心身ともに癒すことのできる内容です。

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