タッチセラピーコラム7/18|ベビーマッサージに最適なタイミングとは?
ベビーマッサージは、世界中のさまざまな文化に根ざした古くからの習慣であり、親と赤ちゃんの双方に数多くのメリットをもたらします。
赤ちゃんのお腹の調子をととのえたり、睡眠をうながしたり、歯の生え変わりの不快感を和らげたり、さらには親子の絆を深めたり…と、赤ちゃんの心身の発達に役立ち、かつ日常の中に簡単に取り入れやすいのが特徴です。
また、マッサージで赤ちゃんが最も高い効果を得るためには、タイミングが重要です。
今回は、ベビーマッサージに最適なタイミングについてお話しします。
タイミングを正しく見極めるには、赤ちゃんの行動状態を掘り下げ、赤ちゃんから発信されるサイン(合図)を認識する方法を知ることが大切です。
同時に、「(赤ちゃんから)許可を得る」ことの重要性も一緒に理解してくださいね。
◆ 赤ちゃんの行動状態
小児科医は、乳児の6つの行動状態を特定しています。
これらの状態をそれぞれ理解することで、ベビーマッサージを行うベストなタイミングを知ることができます。
1)静かな覚醒時(目を開けてじっとしている)
この状態の赤ちゃんは、目を大きく見開き、リラックスしていて、呼吸も穏やかな状態です。刺激も受容できる状態であることから、赤ちゃんがマッサージに最も興味をしめしやすく、マッサージによる恩恵も受けやすいため、最適なタイミングと考えられます。
2)活発な覚醒時(目を開けて活発に動く)
赤ちゃんの動きが活発になっていて、刺激も過敏に受けやすい状態であることから、マッサージは刺激が強すぎるかもしれません。赤ちゃんが落ち着きを保てない場合は、その時していることをゆっくりやってみるか、あるいは、そのこと自体を止めてみましょう。
3)泣いている
泣くのは苦痛のサイン(合図)です。マッサージは赤ちゃんをなだめる効果がありますが、赤ちゃんが動揺していたり、何か他のものを欲しがっている可能性があるため、マッサージのタイミングとしては最適ではありません。
4)眠たい時
優しいマッサージが効果的でしょう。赤ちゃんの眠りを促すのであればなおのこと、優しい「愛情のこもったタッチ」の手順がおすすめです。
5)浅い眠り(動きのある睡眠時)
この状態の赤ちゃんは、眠りながら体を動かしたり、笑ったり、不機嫌になったりします。マッサージをすることで、眠りを妨げるのは好ましくありませんね。
6)熟睡(静かな睡眠時)
赤ちゃんが熟睡している(深く眠っている)時も、マッサージには適していません。
◆ 赤ちゃんからの「サイン」
赤ちゃんの非言語的コミュニケーションや「サイン(合図)」を理解することは、マッサージを楽しく効果的なものにするために、とても大切です。
赤ちゃんとの関わりの中でみられる合図には、
*アイコンタクト
*「あっあっ」「えっえっ」「あうー」「おぉー」などの【クーイング】
*リラックスした体の動き
*じっと見る
などがあります。
これらは、赤ちゃんが幸せで、心地よく、触れ合う準備ができていることを示しています。赤ちゃんが静かな覚醒(目を開けてじっとしている)の状態や、眠たそうにしている時にこの行動を示したら、それはマッサージの絶好のタイミングと言えるでしょう。
一方で、
*泣く
*騒ぐ
*そっぽを向く
*あくびをする
*しゃっくりをする
*背中を丸める
などの【離脱の合図】は、赤ちゃんがマッサージをする気分ではないことを示唆しています。赤ちゃんからのサインを尊重し、後でもう一度、別の機会にマッサージを試してみましょう。
◆ 許可を求める
赤ちゃんは、私たち大人が理解しやすい言葉で同意を伝えることはできませんが、「許可を求める」ことは、赤ちゃんの身体の自主性を尊重することにつながります。
それにはまず、こちらから「今マッサージしてもいい?」と自分の意思を赤ちゃんに伝え、赤ちゃんの方から肯定的な「いいよ」の合図を待つことで出来るようになります。
時間が経つにつれ、赤ちゃんはこの合図のやり取りを理解し、それに応じて反応するようになります。
このルーティンが繰り返されることで、やがて赤ちゃんも「合図=マッサージ=癒される」ことを予期できるようになり、潜在的な不快感や不安を軽減することにもつながるでしょう。
では、赤ちゃんをマッサージするベストなタイミングはいつなのでしょうか?
赤ちゃんの行動やその時欲しているもの、好みによって、理想的なタイミングはそれぞれ異なります。一般的に、赤ちゃんが最もリラックスしているのは、お昼寝の後や、場合によってはおむつ替えの後です。赤ちゃんが心地よさそうにしていて、コミュニケーションの準備ができていることを示す、肯定的な合図を探してみてください。
また、夕方のマッサージは、赤ちゃんを落ち着かせる就寝前の習慣の一部となり、赤ちゃんが夜の眠りにつくのを手助けしてくれます。
常に「許可を得る」ことで、赤ちゃんが安全で尊重される環境を提供しましょう。そうすることで、赤ちゃんの身体の自律性が強化され、信頼関係を築くことができます。
赤ちゃん特有の合図に注意を払いながら、定期的にベビーマッサージを行うことで、ベビーマッサージを特別な、絆を深める時間にすることができます。
適切なタイミングと愛情あふれる触れ合いによって、赤ちゃんの身体的・精神的な健康を増進させ、同時に将来健全な人間関係を構築できることにもつながります。
ベビーマッサージはシンプルでありながら強力なツールであり、与える側と受ける側の双方に、愛情、コミュニケーション、健康的な幸福感を共有する時間を与えてくれます。
最後に、赤ちゃんにベビーマッサージの習慣をつける前に、必ずかかりつけの小児科医に相談し、安全で赤ちゃんに適したものであることを確認してくださいね。
幸せなベビーマッサージの時間を、どうぞ存分に楽しんでください♡
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