小児がんの子どものためのタッチセラピー指導者養成講座は、2019年・2020年の開催はありません。
2021年以降の開催が決まりましたら、ホームページにてお知らせ致します。
2019年講座日程は、講座スケジュールよりご確認ください。
本講座は、子どもに携わるプロフェッショナルに向けた「小児がんの子どものためのタッチセラピー講座」です。看護師や教師だけでなく、さまざまな保健医療従事者やセラピストの方々にとって、タッチセラピーの技巧と小児患者への正しいタッチを学べる貴重な機会です。この講座ではマッサージの技巧の上達だけでなく、小児がんによって大きな影響を受けた子どもたちを優しく抱きしめ、慈愛の心をもって癒すことを目指しています。
ティナ・アレン氏は、これまで様々なリサーチに基づいた進歩的で包括的な指導法を提供しており、プロの医療従事者にとって本当に必要とされる知識や技術を習得することが可能です。書籍やDVDなどからマッサージのやり方を学ぶのとは異なり、世界的な小児マッサージの第一人者から実際に習得することは大きなチャンスです。
講座修了者には、国際リドルキッズ協会より「小児がんタッチセラピー講座修了証」が授与されます。
受講料には、講座受講費、テキスト、認定証発行、消費税が含まれます。年会費や更新料は一切かかりません。また、受講生はティナアレン先生の日本国内におけるボランティア活動に参加することができます。
All courses held in Japan are conducted in American English by Master Teacher, Tina Allen and provide consecutive Japanese interpretation. Other translation/language services may be available, please inquire.
Questions and registration may be sent in English to Liddle Kidz Kidz Japan at: info@liddlekidz.jp
All courses have additional details available here: www.LiddleKidz.com
本講座は、更なるスキルの向上を目指している医療関係者や、マッサージセラピストなどに、専門的なトレーニングを提供します。この上級トレーニングを通して、参加者はがんの診断を受けた子どもを対象にしたマッサージセラピー、愛情のこもったタッチ、そしてタッチセラピーを学びます。
補完医療は、ますます主ながんプログラムやがんセンターで取り入れられてきています。多くの研究で、成人患者へのマッサージの効果が報告されていますが、小児がん患者もまた、マッサージセラピーを受けることによって、痛みが軽減する効果を得ています。マッサージは新たに白血病を診断された子どもの痛みの軽減のため、最も使用される手法のひとつです。
がん患者を対象にした研究で、多くの補完医療によって治療に関連した痛み、疲れ、吐き気、口内乾燥、不安や気持ちの落ち込みなどを含めた身体的、及び情動性症状をコントロールできることがわかっています。
コロラド・デンバー大学医学部で、研究調査員が、がん患者へのマッサージの効果を研究しました。380人の中程度以上の痛みをもった、進行したがん患者の内、マッサージセラピーを受けた患者と、素人のマッサージ(訓練を受けたマッサージセラピストのような正確な動作や圧力をかけての施術ではない。)を受けた患者を比較したところ、マッサージセラピーを受けた患者の方が痛みと気分の向上に大きな効果があったことがこの研究でわかりました。
がん患者、特に小児がん患者にとって、ほんの少しでも痛みなどから解放されることはとても大きなことです。一般的に、全てのがん患者の内、約三人に一人が激しい痛みを経験します。アメリカの国立がん機構によると、がんを患っている期間に15パーセントから25パーセントのがん患者が、病気の過程で臨床的にうつ病だと診断されることがあるそうです。そして当然のことながら、このとても深刻な病気につきものの入院や隔離、そしてがん治療によって状況はたびたび悪化します。
マッサージの間、快感を与える神経伝達物質のセロトニンやドーパミンのレベルが急上昇し、オキシトシン(母性、包容のホルモン)が増加します。一方でストレスホルモンであるコルチゾール値は減少します。マッサージは、まさに小児がん患者が必要としている緩和ケアになりえます。
マッサージは、特別に訓練を受けたマッサージセラピストや、マッサージセラピストからマッサージの技法を習った子供の親によって効果的に、いつでも応用できる最適の緩和ケアかもしれません。小児マッサージや愛情のこもったタッチは、この年代の患者にもっとも適したマッサージ技法です。がんを患った子どもがマッサージセラピーで最適な効果を得るためには、強引な治療は必要ではありません。多くの調査研究にて、マッサージの使用が支持されています。
それぞれの子どもが患っているがんの治療、及び治療計画に合わせ、マッサージそして愛情のこもったタッチの技法を変え、適応する必要があるため、小児がんマッサージには特別なスキルが必要です。この講座は、特にがんを患った子どもと仕事をすることを希望している方を対象とする講座です。
リドルキッズ基礎小児がんタッチセラピーでは、悪性腫瘍、小児腫瘍学、マッサージ技術、愛情のこもったタッチ技法について学びます。さらに、子どもがなる悪性腫瘍の内、もっとも発生率の高い白血病、脳や神経系の悪性腫瘍、神経芽腫、ウィルムス腫瘍、リンパ腫、横紋筋肉腫、網膜芽細胞腫、骨の悪性腫瘍(骨肉腫、ユーイング肉腫)などについて学びます。
また、がんを患った子どもをケアするために、次のようなさまざまなセラピーや方法について話し合います。
・子どもが、化学療法や、放射線治療を受ける場合何をするか。
・血小板減少症や末端神経障害などの症状にどのように対応するか。
・子どもや介護人が得ること。
・最新の研究。
・終末期のケアにて健全な感情的関係と心のふれあいを築くためのコミュニケーションと愛情の大切さ。どのように子どもの両親や医師などの医療提供者とコミュニケーションをとるか。
・あなたのサービスを最も必要としている子どもにどのように手を差し伸べるのが最適か。
低年齢の子どもと思春期の子どもにマッサージを施す上での特別な懸念は、見知らぬ人にマッサージされること、触られることへの不安と子ども自身のボディ・イメージなどの可能性があります。子どもの信頼を得るために、この講座では安全にマッサージと愛情をこめたタッチを導入するための適切なアプローチ(取り組み)について話します。
さまざまな小児ガンを診断された子どもたちを対象にしたマッサージとタッチセラピー技法はこの講座の中で実演で説明され、受講生は実際に練習するため、実践的な講座になっています。個人に合わせたマッサージセラピーを行うことのメリットと重要性について、説明されます。
講義概要
リドルキッズ小児がん上級タッチセラピー(小児がん患者対象マッサージ)トレーニング講座は下記の概要になります。
・小児腫瘍学(がん)、診断の復習
・がんを診断された子どもに行われているさまざまなセラピー(化学療法、放射線治療)についての復習
・がんを患っている子ども向けのマッサージ技術と、愛情のこもったタッチの技法
・小児がん患者にマッサージセラピーを行う際の、禁忌と注意事項
・小児マッサージセラピー技法
・年齢に合わせたアプローチとコミュニケーション、そしてがんを患っている子どもとのユニークなコミュニケーション方法
・成長発達の概略
・子どもと介護人双方が得ること
・子どもの言語及び非言語コミュニケーションを認識する
・終末期のさまざまな問題について家族と医療ケアチームと共に取り組む
・最新の小児マッサージの研究、そして最新の研究情報の最適な入手方法
・両親に簡単なアイデアと技法を伝えるための、教授技術、及び促進技術
・家族や医療関係者と繋がるためのネットワーク及びマーケティング技術文化的考察を含め、さまざまな背景をもつ子どもにマッサージセラピーを提供する上での配慮
・医療、健康管理、そして親の同意書について
・リドルキッズ小児がんタッチセラピーガイド(クラス内で配布されます)
・実践経験指導:クラス内での実践練習
試験:講座で紹介された内容の生徒の理解を確実にし、講座終了の前に適切なアドバイスが出来るよう、試験を講座内で実施し、点数をつけます。
・マスター講師による講座後のメンタリング
・規定に従った、CEH/CEU(継続教育単位)書類作成、及び認定書類(サーティフィケイション)手続き
・推奨の準備コース教育:認定小児マッサージ・セラピスト講座(CPMT)の出席及び完了
ティナ・アレン先生について
国際リドルキッズ協会代表。米国UCLAこども病院をはじめとした医療機関にて、医師、看護師、保健師、助産師たちと、ベビーマッサージおよび、小児タッチセラピープログラムを開発。全米各地で、ベビー&チャイルドマッサージの指導者を養成する。また、国内での活動にとどまらず、タイやベトナムの病院においてもボランティア活動を行い、その功績は数々のメディアにて広く称えられている。2009年・2010年世界マッサージフェスティバル代表プレゼンター。全米テレビ番組やNBCなどでも、その活躍が取り上げられている人気講師。